静岡で池の水全部抜いてみたら、、、巨大雷魚捕獲!?
どうもーこんにちは管理人のぼーけんです。
大きい魚とか珍しい生物をみると非常にワクワクしますよね。静岡のとある遊水地の水を抜くイベントに参加したことをまとめました。
池の底はヘドロだらけ?
池の水を抜きつつ、水位が下がってきたら胴長をきて静岡の大学の環境保護サークルや研究会の学生、地域のボランティアの方々と池に入りました。中に入ると足がヘドロに沈みこみ歩きにくかったです。
有名な専門家も?
池の水全部抜く大作戦やザ!鉄腕ダッシュ!!、クレイジージャー二ーでおなじみの静岡大学の生物学者の加藤英明先生が主体となり、生物調査を行いました。
70センチオーバーの外来種?
近年外来種が問題になっている。今回の生物調査で一番目にとまったのがカムルチー(雷魚)である。フィッシングのターゲットになってたり、アクアリウムで飼われるスネークヘッドといわれる魚です。肉食で空気呼吸ができるため溶存酸素が少ない環境でも生きれます。60~80センチほどに成長し、さらに大型の個体で1メートルに達するものもいる。
このイベントを行ったのは12月の冬でしたので水温が低かったため冬眠状態で泥の中に埋まっている状態でした。捕獲するのは簡単でした。
管理人好みの迫力があってかっこいいビジュアル(笑)
3分の2が外来種だった?
カムルチー以外に捕獲できた魚としては、ブルーギル、コイ、メダカ、カダヤシ、ギンブナ、ゲンゴロウブナ、アメリカザリガニ、カワムツ、ヤゴ、タイリクバラタナゴ等を2~300匹捕獲し、環境サークルのかたと数のカウントを行った結果半分以上が外来種でした。小川でつながった小さな池で閉鎖的なため外来種の影響が大きかったです。
考察
かなり大型のカムルチーが10匹以上とれ、また冬眠中であるのに栄養状態(太い)がよかったためかなりの在来種の捕食が行われていたと考えられる。また、カムルチーの小さな稚魚もとれたことから繁殖もしていることが予想される。3分の2が外来種であったことから外来生物同士の捕食と被食も行われており、外来種中心の生態系が築かれている。このことから、在来種はやがて駆逐されつくされてしまうので地道な駆除作業以外の対策も必要であると考える。
水を抜くメリットは?
まず、効率的に外来種を駆除できます。外来種は繁殖力が強いため池などの閉鎖環境では一気に駆除しなければ効果が薄いのでメリットです。
かいぼりを行える点です。掻い堀りは、池の水を排出し底泥を天日に干すことです。
農業用のため池を維持するために行われてきた日本の伝統的な管理方法です。
地域の子供たちに自然に興味や関心をもってもらえる。
水質を改善、ヘドロの改善になります。
廃棄されたごみの除去、歴史的遺産の発見の可能性がある。
池の水を抜くデメリットは?
・専門家がいないことがある
・捕獲した魚を保管するバケツ等の不足による死魚
・エアレーションがないことによる酸欠
・外来種に注目がいき希少な在来種が見逃されている
僕はメディアによる世間の関心を持つことは賛成ですが、間違った知識や準備不足による本来の目的意識がそれないようにしてもらいたいと思いました。